お客様との何気ない会話から新たな知見を得る可能性は高いと断定しても良い、これは私にとって発見である。お客様「俺な、昔免停期間中にフルスモークの車乗り回してたんやけどどう思う?」私「アタマおかしいでしょ」お客様「やっぱそう思うか、なんであんなん出来たんやろ?」こういった会話からは何か社会にとって有用な情報は出て来ないのですがある日のことです。
お客様「そういえば世界遺産の内部関係者に知り合いいますよ」
久しぶりに私の精神にインストールしている”マーク トゥエイン三原則”が点灯したのです。「今から二十年後、君はやってしまった事よりやらなかった事を後悔するだろう 夢を持て 旅をしろ 新たな発見をせよ!」任務分析し実現に向けての方針をたてるのも良い趣味だと言えるでしょう。
夢を持て或いは夢を描け 世界遺産の内部に潜入し国宝に関する含蓄を吸収するのは今後の人生にとって良い影響を与えるでしょう。つまり夢物語として過不足は無いと言えます。
旅をしろ これに関しては旅の範疇に含めていい物かちょっとばかり難しい問題があるのです。随分前に「休んでるの見た事ないけどたまには休んで旅行でも行けば?」と近所の人にやさしい提案を受けた時に「現在のメディアが発信する旅行に関する報道を公平に判断すればあなたの言う旅行は私の基準では犬をけしかけられたニワトリのジャンプである」等と言ってしまった以上(もっと柔らかい表現でしたが)それほどの困難を伴わない場所に行くのは後程激烈な反論を聞くことになり得るという恐れもありますしそれに、マークの兄ぃが命令する旅とは多分日本人の概念とは極めて異なる、つまり西に向けて進み見知らぬ大地で農場を経営するとか砂金を集めて財産を蓄積し国家にとって有用な人物になる事を期待するといった所でしょう。これはフィールドワークの一環でると決定すればただの物見遊山では無く学術調査という看板を掲げる事も可能でしょう。
新たな発見をせよ これは私にとってチャレンジすべき課題なのであります。最近学校教育不要論というとても興味深い深読みすれば国力を減衰させ得る敵性国家からの偽情報活動とも思える議論が散見されるのですが、そもそも学校教育とは人類が築き上げてきた知識という巨人の肩の上に乗って未知の物を探索する方法を教える、あるいは探求する場所であるはずなので私の個人的意見としては不要論こそ不要とも言えます。もっとも”現世利益”のみを追求するあるいは既知の物を吸収しそれだけで良しとするならその限りでは無いとも言えます、本稿には全く不要な記述ですが私は成績が非常に悪かったと付け加えないと公平ではないような気がしたので書いてしまったが、新たな発見にはそれは関係ないと思いたいものです。いずれにせよ日本史に関する大胆で鮮烈な新説をはにかみながら記述する自分自身を思い浮かべると是非とも世界遺産に潜入するべきでしょう。
そこでそれとなく個人情報を聞き出し写真撮影された人物を見せてもらったのです、感じの良い人に見える。私「この人に会ってみたいので紹介して欲しい」と要望を伝えたところ返ってきた来た返答は「そんなに会いたければ勝手に行けばいいじゃない!」
恐らく私は、必要のない行動によって晩節を汚しそれを正当化する言葉を大陸を横断する貨物列車のように連ねる情けない信念の無いヤツと誤解されているのでしょう。ただ、確かにそのような行動をしないとは言い切れないかも知れません。特に車両に関わる仕事をしている人なら下記のようになるはずです。
何故なら首尾よく内部関係者の手引きにによって国宝等に接する機会があったとしてそれに古代の車両が描かれていたら睡眠中の私の夢の中に若いドライバーが表れて「この車、すぐ裏替えりそうになるんです、なんとかして下さい」と嘆願されるでしょう。そうなれば私も「人件費ばかりに経費を使い装備を更新出来ないとはお役所仕事の最たるものであり若者の生命を蔑ろにすることは国家の怠慢である」と考えこっそり改善するでしょう。鍛造ホイールにラジアルタイヤを履かせ名の知れた高級ショックアブソーバーを装着すればグランプリにエントリーするには少し足りないが高速コーナーにチャレンジする若者の表情が夢に現れて私は満足するでしょう。
ただ、私のような日本史の素人ばかりなら改造は発覚しないでしょうが詳しい人に見られた時に非常に危うい立場に立たされるでしょう。「このタイヤのパターンよく見たらミシュランやぞ」「パワーカップや、最近のタイヤやな、ということは、、、」そうなれば私は日本史を”修正”した非国民どころか国賊さえ超越し朝敵となり釈明を求められるでしょう、もっとも私は自分の信念に従い涼しい表情で「クルーの安全保障を最大限に考慮した結果です」等と答えますが。いずれにせよ国宝に自分自身の思想を書き足すのは峠道のガードレールにスプレーで落書きをするのとは異なりただでは済まない事ぐらい理解出来る”年齢”なので実施しないはずです。
結局のところ今回の計画は関係者の協力を得られないのでそれに伴い成功率はゼロに等しいでしょう、無理に実行すれば最悪警察の関与する案件となり世界遺産の内部で国宝に対面する栄誉は無くブタ箱で刑事に説教されるという最低な出来事になるでしょう。されに言えば今回は日本史が何らかの脅威を感じ大いなる力を発揮して私を遠ざけたと考えても良いでしょう。従って日本史に新たな光明をもたらす可能性の高いラムソン21計画はここに終焉したのです。
権力あるいは経済構造の非対称性の反対側に存在する私は自分自身を理想の旅行にローンチするのは物凄く困難なのです。様々な方から旅行のお土産や話を年単位で山ほど聞いている最中は”整備中”であり前回はようやく離陸滑走にたどり着いたところでコロナによる中断になったのです。最近になって何らかの理由によってコロナが消滅した或いは日本国内から退去したようなのと(報道が消えるに伴い話題にも上らなくなったという衛生学上の奇跡とも言えます)政府機関は外国からの旅行者を制限無しで受け入れるらしいので長い雌伏の時を観光案内と航空写真で綿密に”偵察”していた努力が報われる時がやって来たのです。長期間の間「たとえ体を動かせなくとも、その分心は遠くに飛べるのだ」という金言を文献やウエブ情報によって補強してきたという自負もあるのです。
ところが問題は発生するのです 恐らく読者が存在しないと思われる本稿だから明かせるのですが私の旅行先の第一希望は実はロシアだったのです。広い大地、それに伴う豊かな手つかずの大自然、大陸風の島国とは異なる魅惑的な文化等なのです。ただ制裁を下すべき敵性国家になってしまった以上早いとこ平和になる事を望むしかあるまいという状況になったのです。それに妙に執着すると私の国内における立ち位置は朝敵さえ小物に見える”露探”となってしまい国粋主義者や民族主義者の訪問を受ける事になるでしょう。
何気ない会話を装った中でロシアに行きたいそうですがなぜですか?と聞かれたときに私は素直にウラジオストクの海鮮料理は旨くて安くて最高らしいですと答えたら、私は日本の何処かの漁港を更地にする破壊力をもったロケットを誘致する”ビーコンのような物”を所有していると早合点され、お客様に頂いた電子レンジをリコールあるいはサービスキャンペーンという理由で当局に没収されやがて冷食やパックご飯を食べる事が出来なくなり”非軍事化”される未来を予想するのは容易な事であります。
また、時代の変化に合わせて頭脳をアップデートしていない人たちからは「あのバイク屋、赤信号で”前進”するらしいぞ」「極悪やな」等と事実無根の噂をされる恐れも大いにあるでしょう、
さらに懸念すべきことに、値上げが予想される肥料を何処のホームセンターで購入するのがお得かうっかり聞いてしまったら私は日本国内の名所、古刹を粉々に吹き飛ばす邪悪な企みの実行段階に入ったと決めつけられてその日の深夜に私が肥料を購入しようとは夢にも思いつかないように頂き物の鉢植えを念入りに痛めつけている映像が防犯カメラに記録されるでしょう。映像記録を持参し被害届を提出しても何故か受理されず最終的には実行犯の足軽が何故か「敵基地先制攻撃」を日本国内で初めて実施した英雄としてメディアに持ち上げられる不愉快な想像まで捗る以上目的地を変更し計画を修正すべきと思い至ったのであります。
私の重要な情報源であるアコースティック・キティさん(仮名)が提案してくれた代替案は奈良や京都は如何?今ならまだ空いてるから快適と判断出来るとの事。考えてみれば大阪が首都東京に勝っている数少ない得点の一つは奈良や京都に近いどころか隣接しているという事実である。早速奈良京都に関する興味を引く文献と衛星写真を眺める作業に取り掛かると気づいたのです、神社仏閣の宝庫である。
イデオロギーや宗教には無関心な私ですが(歴史的な敬意はあります)その時、遠い昔に聞いた印象的な話を思い出したのです。それは、般若心経のサビであるガーテーガーテーって英語のGO TOと同じなんですよ、という内容だったのです。つまり般若心経は洋楽であると理解できたのです。以下は想像になるのですが真面目に生きていても海賊の構成員とあまり変わらない平均寿命だったと思われる苦しい時代である古代の日本人にとって仏教界の新曲である般若心経の到来は最近の例で言えばビートルズの来日に匹敵する熱狂を持って迎えられたとも想像できるのです。意味はさっぱり分からないがありがたい内容に違いないと当時の人々は考えたことでしょう。
私にもそんな音楽あったっけ?”ちょっとした”状況下で意味も解らずに聞いていた曲、題名は確か、、そういえば前述のアコースティック・キティさんの意見によれば基本的にテクノロジーとは弱者の為にあるので大いに活用すべし、という話を思い出したのでコンピューター支援の元あれこれ検索してみたら見つかったのです。
「stick to your guns」久しぶりに私の記憶の中で日の目を見た音楽である。
ただ、奈良や京都の観光に持参すべき音楽ではないような気がするのです、何となくですが海賊に追い詰められて絶体絶命の危機にある英国海軍士官候補生が戦友に言った”戦わずに死んでたまるか!”という場面に流れそうな感じでもあるので計画を変更しもう少し”整備中”を続行するべきか
それらを考えていた時に待ちに待ってた郵便物が届いたのです。以前から私は自分自身の地球上における位置を把握したかったのです。何らかの組織や集団に所属している、あるいは所属していた人には不要な手続きなのですが自身の現在地を知るのはやはり魅惑的な新たな発見となるでしょう。そこで全世界で公平な試験を受けたのです。それはTOEICという試験でありまして人生のスターティンググリッドで少しでも有利な位置を占めたい若者に混じってペーパーテストを受けた現役整備士は恐らく21世紀でも最後やろな、等と考えながら受験したわけなのです。もちろん試験勉強を行うのは自分自身の正確な位置決めに反すると思われたので英米欧のドラマを日本語字幕付きで鑑賞するにとどまったのであります。
そして肝心の結果は総合得点270点!
色々と点数に関する評価が書かれていたのですが、私なりに”意訳”すると私の地球上での正確な位置は
「知的生命体、人類との交信は不可」