混沌よりはシンプルな方がいいに決まってる

断捨離というライフスタイルがあるそうな、ざっくり言うと必要の無い物を捨てて身軽になるという思想らしい。なるほど市販の公道用の自動車やオートバイでレースに出場するならば不要な装備や装置を取り外して軽量化するのは有効な方法だと考えれば解りやすいかも知れません。軽いとはとても重要な要素であります、重たいほうが値打ちのある乗り物といえば戦艦か戦車くらいしか思いつきません。従って一般の生活を軽量化するのもうなずけます。買い物を実施する時は熟慮してからなるべく購入せずに、生活に必要な最小限の品物だけを残しておいてあらゆる物からの執着から離れる、見事で簡潔な思想であり私も早速自分自身の生活に適用しようかと思ったわけであります。

ただこの方法論はお金持ちの方には有効であるが私のような底辺には適用されずらいような気がしてしょうがないのです。大自然を統べる熱力学の法則によれば閉じた系のエネルギーは変化しないそうな、つまり最初の資産をエネルギーと仮に設定してそれが大であるなら目前の物品が存在しないようにみえても別の形で何処かに、例えば金融機関などに数字として反映されるでしょう。逆にそのエネルギーが小であるならば同じかというと、そうは行かないのであります。なぜならお金持ちの人々が所有している物品は、宝石やタングステン等を含む希少で高価な金属等その他家具調度等も換金性の高い物なのでありますが、私の所有する主な金属は地球上にありふれたスチールとアルミであります。その他の品に関してはここで公表することもありますまい。従って同じようにがらんとした部屋であったとしても内実としては相当な潜在的エナルギー差があります。さらに生活していく事は当然エネルギーを消費していくものなのです。なるほど、お金持ちなら自宅から出ることも無く思索にふけったりしながら悠久の時を過ごす事も可能かもしれませんが、大多数の人間にはそうは問屋がおろす事は決してありません。みるみるうちに目減りしていくエネルギーをなるべくなら減少分以上に補充しなければなりません。戦力外通告を出して部屋から消えて行った家具やその他の物品はどうしても必要にかられた時があっても新たに購入するのには色々な勇気が必要になってきます。そうではない、それらは人生に不要な物であり執着を捨てるのが大切なのだ!というのが断捨離の真髄なのかもしれませんが・・・これらは経済的に選ばれた人たちの文化としては秀逸な思想なのかもしれません。とはいえ、この非核三原則にも似ているような法則を実施するのはとても良い事だと思われます、というよりやらなければすぐにゴミ(不要なパーツ等)で埋めつくされてしまうので少しずつやっていこうかと決心した次第なのであります。

そして、さらに知ったのですがその思想を極限まで推し進めたミニマリストという生活スタイルがあるそうです。字面だけなら洞窟で生肉を齧るといった生活を連想しますが、そうではなく自分の生活空間に何も置かないといった感じであります。これら上級者の人々はスマートに取捨選択を実行しているのでしょうが実際問題として私がこの域に達するのには相当切羽詰った状況でないとなかなか難しいような気がします。映像にするとしたら被弾してコテンパンにやられた爆撃機の搭乗員が生還するために機内のなんやかやを海中に放り込むといったところでしょうか。しかしながら自宅の白物家電グループをリストラしても生活が成り立つ都会は羨ましくあります。なにしろ火の使用、食糧の貯蔵、道具を扱うといった初期人類の必須のスキルから解放されるというのは人類がすでに成熟しているという証明にもなっているのかも知れません。

さて、日々の暮らしでも可能な事が証明された最小限とは企業活動でも可能なのでしょうか?製造業なら社長と優秀な設計者だけ残して腕のいい職人を高給で雇う、もしくは優良工場に製造委託するといった感じなら可能かも知れません。不要と思われる部署を片っ端からリストラしてデューク東郷的な凄腕傭兵的職人を高給で迎えるのも面白い方策と思われます。社長としても超高額な二人分の報酬を支払う必要があるとしても社内に必ず発生する色々な不確定要素等あらゆる摩擦から解放されて世の為になる何かを開発する事が出来るかもしれません。

そしてそれらの考察を具現化した乗り物がこれであります。公道を走る最小限でありながらさらにコンパクトに収納できて、鉄道やバスさらに航空機にも手荷物として載せる事が可能というフットワークがあって移動先で限られてはいますが機動力を発揮するという自転車です。観光地でタクシーに乗ったりレンタルバイクや自動車も楽しいものですが、ミニマムな自転車で移動するのも新たな発見の方法の一つになると思います。かなり苦しいセールストークになりましたが・・・田舎者の私自身が運用した結果(東京観光や航空基地見学ですがw)とても面白い時間を過ごせました。

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アルミフレームなので比較的軽いのです。スピードは出ませんが・・・航空機に載せている時はあらゆる地上の乗り物よりも圧倒的に早いです。

 

 

 

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