原因はキャブレター

基本的に趣味というのは誰かに触発されるものだと思うのです。そして最近私の好奇心にヒットした趣味なのですが、それはハイキングなのです。
朝方に中速域でもたつく症状のでるオートバイの実走確認がてらに割と近所の星のブランコというつり橋のある公園まで行ったのです、そして折角来たのだからとつり橋を往復したのです、久しぶりのアウトドアを短時間堪能してとても気分が良かったのです。
その日の午後、お客さんが飯盛山を登って来たと帰りがけに挨拶してくれたのです、聞けば最近富士山を皮切りに山登りを始めたそうなのです。
とても楽しそうに話してくれたので私もやってみたくなったのです。

まずは装備チェックが必要になります、そもそも山歩きに使える衣装など所有していないので現有の持ち物で始めるしかあるまい

そこでハイキングの服装というウエブサイトを閲覧したのです

靴・・・重要だそうです、これは私でも理解しやすいです、オートバイで一番重要なのはタイヤとブレーキとサスペンションだと思うのです。とはいえまだ初めてもいない山歩きに高価なシューズを購入して家計に打撃を与えるのは得策とは言い難いと思われます。私が毎日履いているスニーカーを活用出来ないものだろうかと熟慮の末気が付いた利点は、そもそも今現在履いているこの靴は頂き物でありまして、同棲していた彼が別れ話の後に出て行った時の回収漏れであり目に付くとムカつくから使って下さいという禍々しい由来だった事を思い出したのです、日本は古来祟り神の怨霊エネルギーの絶対値をそのままに守り神にベクトル変換する風習があるようなのでこの靴は使えると判断しても良いでしょう。

帽子・・・これは昔旅行先で購入した広くて丸いつばのついたそのものズバリ使えそうな品があったはずなのでそれを使う予定です。これは南ベトナム解放戦線?という組織が使用していた帽子なのです。日本、フランス、米国、中国を追い払ったという強靭な精神力に満ち溢れていると思われます、従って多少の紫外線等に対する防御力は折り紙つきであると言い切って良いでしょう。しかもおまけの木綿のタオル的なスカーフもあったはずなので適切に装備すれば山道のファッションリーダーの座は頂きです。

グローブ・・・これは普段使用している作業手袋で良いと思われるのですが、随分昔に頂いた迷彩柄の軽い手袋があるのでそれを使うべきかと思うのです。なぜなら元の持ち主は落下傘降下部隊という所に所属していたからです。従って必勝の信念に関しては文句無しと断言しても良いでしょう。

服装・・・良く考えたら私は年中作業服なのです、そもそも私服的な衣装すら持ってないのです、従って冒頭の公園の山道もそういえば作業ツナギだったのです。これは正直困惑しています、それらしい物を買えばよいではないかという意見もあるでしょうが始めてから必要になった物を少しずつ揃える方針がよいと思うからです。実は作業服以外ではロードバイク用のぴっちりした服は持っているのですが山間部でそれを着てヒタヒタ歩く勇気はありませんし回りの人たちも警戒が厳重になるでしょう。従って衣装ケースを開けたら存在すら忘れていたお洒落な服が出てくるのを期待するしかあるまい。

装備は不完全ながら揃いました。次は目的の山なのですが、幸いおよそハーフマイルで山に取り付けるという好条件の立地なのと例外はありますが盆正月以外は営業しているので飯盛山だけにしようと思うのです。日の出に登れば仕事に影響は出ないと思われます。

完璧なプランであると言って良いでしょう。あとはいつ始めるのか、移動は完全に機械化されているたるみ切った腰の重い私の精神を鼓舞し実行に至らしめるのに必要な物は何か?これこそ一番重要な課題であるでしょう。

冒頭に登場した方はお友達とハイキングを楽しんでいるそうです。それなら同行の士を探せばよいではないかという意見も出ると思われますが、そもそも底抜けに陽気な性格の為に友人と呼べる存在のいない私にそれを進言するのは残酷である、それならばどうすれば良いのか?そこで三つ思いついたのです。これらを検証して一番効果のある物を採用すれば良いでしょう。

一つ目はオートバイを速くする。確かに適切な運動を実施して体重を軽量化するのはエンジンをチューニングするより経済的にも肝心の信頼性にも効果的なのです。バイクを軽量化すればという意見も当然出てきますが軽い素材にするというのは物凄いコストがかかるのです。それなら食費を極限まで削れば体重に関しては同じ効果があるとも言えますが、リミッターカットされた空腹は人間の精神に悪影響を与えるので採用しない方が良いでしょう。適切な運動か、悪くないですね。

二つ目はライバルの設定です。仕事や競争でライバルが存在して切磋琢磨するのは何にもまして素晴らしい事であると思われます。もっとも出来る限り私とほぼ同じか少し性能の高い人物という条件が必要なのです。差がありすぎるとライバルではなくかませ犬のポジションになるからです。従ってそのような希少種の存在の可能性はかなり低いと言って良いでしょう。それに日時の制約もあるので難しいと思われます。

そして最後の三つめです。これは詩であります、古来自由、博愛、献身等の原動力は抑圧された社会からの脱却を唱える聖なる詩人の存在なのです。知らんけど
そこで私の身体を健康にして山頂で吸う格別のアイコスを夢想ではなく実現せしめんとする勇気を奮い立たせる詩人は存在するのかいつも以上にラジオの傍受に勤しんでいるのです。今のところ探し当ててはいないのですがこれは単に現在のヒット曲と私の感受性が同調していないのかも知れません、何だって新型の方が好ましい私もこの点は少しばかり歳のせいかと残念に思っていたのです。ところが妙な事に気が付いたのであります。

偶然出会った若い男女に新しい世界に飛び立てるように翼を与え、背中を押すでは無くそれこそ航空母艦のスチームカタパルトのように手を引いて強引に離陸させるというとても素晴らしい作用があると思われる歌謡の後に聞いたのは自動車を高く売る方法若しくは過払い金の回収のお手伝いの宣伝だったのです。祝福すべき若い二人の未来にいきなり暗雲が立ち込めるかのような不吉な順序であります。

信頼すべき日本の報道機関によれば現在日本経済は戦後最長の大躍進のさなかにあるそうです、となれば貧困の実態というルポルタージュは政権転覆を狙う反政府勢力の作文であり、つまるところそれらの作品は反動勢力の唾棄すべきプロパガンダであると判断すべきと思っていたのですが実はそうではなく、ルーキーパイロットには荷が重い悪天候に向けて射出するという独創的なラジオ放送の構成はひょっとしてメディア内部の誰かの良心であり公には言えないが世間の実態はひどいものだと若者に伝えたがっている心情の発露なのかもと思いついたのです。

あとはじっくりと私の思いつきに沿う話を紡ぎ合わせてうまく編集すれば新たな陰謀論を作成出来るかもとほくそ笑んでいたところあらゆる事に精通していると思われるお客さんが来られたので、重要アイテムである靴について聞いてみたのです。
下記はその時の返答の抜粋であります

「お前、山歩きなめてんのか?登りだけなら安全靴でも長靴でも好きなの履いて行ったらええがな、ただな、足傷めるのは下りやねん。せやな、阪奈(阪奈道路)の登りと下りどっちがコケたとき痛い目に遭う?下りやろ?。スピードでるからや、それに足の骨折ってみいや、じぶん会社勤め人ちゃうから良くて餓死やぞ・・・」

本来はもっと長いのでありますが私のレジャー計画はコテンパンに破砕されたのです。日々発生する物欲や食欲を断ち切って靴を購入すれば良いだけなのですが。

結局のところ私のハイキング熱を補強する詩はラジオ放送から採集出来なかったのですが、考えられる理由として私が検索出来ていないだけでとっくの昔に存在しているのかも知れません。
それらの話はさておいて、就職氷河期という世代に分類されなんだか割りを食ったような気がしてさらに人生の決定的な瞬間に正解とは真逆の最悪の決断を下し、いろいろひどい目に遭いながらようやく今となって家族、恋人、親兄弟、友人その他のみんなに胸を張って今現在を生きている不屈の男たちの心に響きそうな重く力強い言葉をアメリカンヒーローが言い放つのを発見したのです。
曰く   (良くも悪くも)運命はいつも着払いでやって来る、お前は金を払え!

どうでも良い追伸ですが、中速域の不調の原因はキャブレターのニードルとニードルジェットの摩耗によるものでした、つまり燃調がリッチになってもたつくのです、部品さえあれば気持ちよくスカッと回るエンジンになるのですが、、

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