自動運転車という未来の技術が目前にせまっているようです。最初はきっと高額な品なのでしょうが段々と庶民にも購入が可能な値段になって来ると思われます、そしていつの間にか誰もがその技術を享受できるようになるのでしょうが危機一髪の時の操作はどうなるのか知りたいと思いついたのです。昔なにかで読んだのですがオートパイロットという航空機の技術では人間とコンピューターが相反する操作をした場合において人間の操作を優先するかそれとも間違えるのは人間であるという思想のもとにコンピューターが操縦者の操作をオーバーライドして正しい?操縦を行うという二種類がありまして後者の方に不運が重なってコントロールを失うといった出来事があったそうなのです。未来においては自動車の運転などロボットまかせが大多数なのでしょうがなかには運転にこだわりを持つ人もいて危機回避にはアクセルを踏んで姿勢を変えてからなんらかの措置を取ろうとしてもコンピューターはブレーキを優先すると思われます(少なくとも私が設計者なら先ずはブレーキを全力で効かせるでしょう)するとドライバーの意思に自動車が反抗する行動を取っているように観測されることは異論が無いと思われます、これはドライバーにとっては恐怖の瞬間でしょう、前方でなんらかのトラブルを目撃したドライバーが咄嗟の判断でハンドルを切ってアクセルを踏もうとしたら双方共ロックされて目一杯急制動されたら結果的に無事だったとしても暫くは金魚のように口をパクパクさせて身動きが取れないかも知れません、そしてその時のコンピューターの心情?は如何かといった事にとても興味があるのです。
さて、人間の安全安心をロボットに委ねるという近未来を想定してみます。街中では必須の装備では無いと思われますので、とはいえ酒場ではロボット同士のタイマン勝負があるかもしれませんが(有名な3原則によれば人間には手を出せないので酔っ払いの喧嘩の代理闘争ですな)そこで想像力を浪費するのは無駄な妄想であります、やはり大活躍が出来る場所といえば極限の地でしょう、代表的でありよく知られている所はエベレスト山等の高山であります。人類を含む生物の生存を拒む場所だという事を最近知ったのでモデルケースに採用しました。そこで仮に山岳ガイドにスマートな頭脳を持つロボットを採用すれば多分ではありますが硬い意思と冒険心に燃えながら登り始めたクライマーの足をつかんで文字どうり足を引っ張りながら「ヤメロ」と言い放つと想定できますに。さらにクライマーの望みを叶えるべくサッサと単独無酸素登頂して記念撮影まで実施してくれる事は想像に難くないでしょう。そこでスポーツの分野にはロボット勢力の介入は出来ないように今からでも法制備すべきだと主張します、そうでなければ最初の一手の次に後手が投了のお辞儀をするといったスピーディー過ぎる将棋の試合のような出来事でスポーツ欄が埋め尽くされるという不愉快な未来世界がやってくるでしょう。なぜなら合理的論理的にさらにあらゆる不確定要素を計算して勝ち目が無いと判断したらすぐに降参すると思われるからであります。
話が飛躍し過ぎたので・・・自動運転も大いに結構ですがその前段階としてドライバーのマナー向上支援コンピューターというのはどうでしょうか?これはあたりまえではありますが運転に関しては操縦者が責任を負うべきという哲学に基づいています。支援の内容というのはああしろこうしろと音声か画像で指図するといった仕組みであります、自動車学校の先生やラリー競技のナビゲーター的な物を想像すればいいでしょう、自動車からガミガミ煩く注意されながら運転すれば事故や違反も激減すると思われます、さらにうまく製造出来れば窓の無い箱に駒とエンジンを搭載した自動車でドライブが可能になると思われます、もちろん窓はあった方がいいに決まってますが操縦席に目張りして航法訓練を行う航空機のようで面白いかもしれません。
さて、今回の修理依頼?です。昭和26年!に製造されたハーレーのフロントホイールのスポーク調整です・・・この時代のオートバイの操作はきっと難易度が高いと思われます、スロットルを開けながら点火時期を進めたり遅れさせたりしながらクラッチを切ったりつないだりして右左折はハンドサインでこなしミクスチャーをリッチにしたりリーンにしたり・・・そもそも始動前点検を入念に実施する必要があるでしょう、私ならきっとぶ厚いチェックリストを作成してひとつひとつ点検して無事に終了したらようやくエンジンスタート、目的地に到着するまでは緊張の連続でしょう、すると当然ながら違反を犯す余裕は無いと思われますので自発的に用心深い安全運転になるでしょう。なるほどコンピューター支援運転もとても良いですが殆ど全てを人力や経験や勘で運転するのも同じくらい面白いと思われます、さらに双方のオートバイでちょっとした旅行に行けばどちらの方が記憶に残る冒険になるかはわざわざ説明の必要もないでしょう。個人的な意見ではありますが昔のエンジンや車体は現在の基準では雑な作りなのですがいまだに根強い人気があるのは工芸品としての価値もさることながら遊びの多いゆるい感じがいいのかも知れません、法律でガチガチに固めた現在よりいろいろとゆるかった昔の方が社会に活気があったとかいう近所の人の昔話も機械に適用できるものだなぁ・・・と
こちらは国産のアメリカンの前車輪です。リム交換の秘訣があるとすれば・・リムに表示されている刻印の向きを揃えるといったところでしょう、今でこそこの手の作業は平気ですが昔はそれはもう無限地獄にも比する難易度にも感じたものであります。それに自転車のホイール組み換えより楽な作業なのです、オートバイの方がややこしく感じる時があるのはスポークが一つの車輪に2種類以上あるからなのです、インナーとアウタースポークです、さらにハブの形状によっては4種類とかあったような・・・苦労した記憶あります。ちなみにスポークはきっちり絞めていきましょう、ゆるいのはとても困ってしまう事態を発生させるからです。