似非科学と陰謀論の親和性は侮れない

トリクルダウンという言葉を最近知ったのであります。裕福層を富ませればやがて私のような下層階級にも恩恵が降りてくるかも知れないという経済理論だそうです、私の理解の及ぶ範囲においてはですが。

なんとなくエンジンに例えてみると高回転でパワーを発揮するピーキーなかなり昔の2サイクルエンジンを連想してしまいます。数少ない資産家をパワーバンドにしてそこだけに富を流し込むといったところでしょうか、扱う政治家にとってはうまく操作出来ればとても面白いし国際間の経済レースでもトップを張れる事も可能かも知れません。ただ・・・操縦はとても難しいと思われます、スロットル操作に例えられる資金の移動をミスればたちまち失速かコースアウトの危険はつきまとって来て天才ライダー(政治家)でないとリタイヤか周回遅れの憂き目を見ることでしょう。国家のメカニックである官僚の人たちが中速トルクを重視した扱い易い誰でも高性能を発揮できる(総中流的な)方針を取らずにカリスマチューナーが組んだ決まれば凄いが扱い辛い特性に決断したのかはとても興味深く感じます。とはいえ、あれが駄目ならこれをやってみようという方針は素晴らしい事だと思いますし、時代の変化に合わせて柔軟に組織を再編したりするのはとても良い事でしょう。もっとも内部では地動説に固執する年配と天動説を信奉する若手のすったもんだ等もあるのでしょうが、私の知能の及ばない壮大な実験を実施しているという事実は少年漫画にすればけっこう受ける内容になる事は間違い無いといってよいでしょう。

それそもチューンドエンジン的な方針では無かったりするかも知れません、科学技術の発達した今ならエンジンと言えばやはりロケットですか、なるほど推進力の無くなった庶民階級メインエンジンはさっさと切り離して中産的エンジンに点火してさらに高みに上昇しここでも燃料が枯渇すれば・・・・を繰り返せば国家の指導層は相当な場所に到達出来る事は必定でしょう、下町は壊滅しますがそれはじきに復興するという読みがあるのかも知れません。ロケット工学とは非情な物なのかも知れませんが、低迷する景気から脱出するのにはかなりの加速度が必要なのです、中途半端な加速では引力に引き戻されて墜落してしまうという恐怖を思えば強引に脱出速度まで持っていこうと指導者達が考えているとしても不思議でもなんでもありません。SF小説のように暗黒時代はこのままでは30年は続く、それを5年に短縮する方法はこれしかないと説明すれば我々庶民は多少の苦難には耐えうるでしょうが景気のいい大本営発表で糊塗すれば、いつの日にか国民の政府に対する不信感はニュートリノを盛大にばら撒くようになるかも知れません。

とはいえ、法治国家は憲法の遵守が大前提であるのでありますゆえ現状の突破は案外難しいのかも知れません。時代にそぐわないから書き換えた・・とはいかないようであります。墾田永年私財法や日独伊三国同盟とかなんとかはわざわざ廃止せずともいつの間にか消し去られているようですが法律を書き換えるのは時間がかかるのでしょう、原付は未だに時速30キロ制限ですし、ちなみにこの法律が出来た当時は大東市から梅田駅まで交通信号が二つしか無くて幹線道路も砂利道だったそうです。昔の原付で砂利道で飛ばすのは結構な勇気が必要だったかもしれません、従って当局が規制に乗り出したのも解らなくもないのですが今の時代に合っているかというと首を傾げざるを得ません。さらに世界に進出している国内二輪メーカーも50ccのオートバイを作るのは結構な負担なのではと想像できます。なにしろ外国の道路設計者は路面は綺麗で幅の広い暗がり峠の斜度といった道を平気で造成するのです。当然非力な50ccは売れないので日本国内専用モデルとなってしまうのであります。そうなれば我が国家のディフェンスフォースの装備のように量産効果は引き下げられるので割高感も発生するでしょう。そこで原付免許を125ccまで乗れるように規制緩和すれば結構いいことずくめのような気がするのです、なにしろ海外も国内も統一出来るのでメーカーもユーザーも助かると思われます。ところが現行法の改変に反対する勢力も当然あると思いますので時間がかかるでしょう、そこで原付一種を存続させる方法を提案してみました。それは、国内メーカーが同盟を組んで統制エンジン及び国民原付的な車両を製造するというのはどうでしょうか?案外メイドインジャパンジョイントブランドとして海外に注目されて外国でも欲しがる人も出てくるかも知れません。

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そこで統制エンジンの有力候補の一つです。バルブが3つで水冷4サイクルエンジンというハイメカです、写真に写っているケースのあわせ面からエンジンオイルが漏れて来て、液体ガスケットを塗りなおす必要があります、4サイクルエンジンならいつかは発生する軽微なトラブルの一つであります。そして今回は政府の景気対策にあやかって私も地方都市再生に頑張ってみることにしました。部品代と工賃込みで一万円でやってみることにしました。クランクのシールや各種ガスケットとピストンリングにエンジンオイルに冷却水、シリンダヘッドのカーボン落としなど等ですね。予め決めた予算内で達成するというのは面白いものです。苦しい時もありますが未来の世代から借金?せずとも足りぬ足りぬは工夫が足りぬという名言を胸に刻んで職務に当たるというのも一つの方策かと考えてみたのであります。余談ではありますがお客様にとってはグレイス(恩恵)である事は私にとってはカース(呪い)にベクトル変換される事も知ったので次からはもう少し値段を上げてもいいかなと思ったのはここだけの話であります。

 

 

 

 

 

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