大真面目に戯言を

なにか創造的な仕事をしてみたい・・・と思う時があります

シリンダヘッドナットを25ニュートンメータで締め付けてサイドナットを10ニュートンメーターで締め付けてカムシャフトスプロケットを11ニュートンメーターで固定してカムチェーンテンショナボルトを10ニュートンメーターで固定してバルブクリアランスロックナットを10ニュートンメーターで固定してシリンダヘッドカバーを10ニュートンメーターで仮組の後14ニュートンメーターで本締めを行いスパークプラグを10ニュートンメーターで組み付けてエキゾーストパイプナットを23ニュートンメーターで固定してマフラクランプボルトも23ニュートンメーターで締め付けてエンジンマウンチィングナットは102ニュートンメーターでリヤクッションアブソーバーボルトは29ニュートンメーターである、これらを抜かりなく作業せよ「イエッサー」

創造的要素の存在しない世界の住人である私には有限の言葉や音や色で広大な世界を構築するクリエーターとはなんと甘美な世界に住んでいるのかと嘆息するのであります。

私でも出来るクリエイティブな事とはなんだろうか?と考えてはみたのですが当然ながら難題なのです、手始めに戯曲なんかどうだろうか?小難しい事を考えずに創作すればよかろう

粗筋は・・そうですな・・battle of ボズワースで公式上は戦死したはずのグロスター公リチャード3世がその実どのような方法か分かりませんが遠く離れた極東の国、室町時代後期戦乱真っ盛りの日本に亡命しててヘンリーテューダーとスタンリー兄弟をいつの日か地球上から消滅せしめんと復讐の誓いを胸に抱き遠い異国の地である関東で得意の巧な弁舌と策略そして豪胆さで領地を拡大するという下剋上をやってのけるがあゝ悲しいかな天命には逆らえずに横浜制覇を前に倒れるのである、病床での最後の言葉は「船を、船を出せ、駿河国は代わりにくれてやる」イングランド王ここに死す、日本名は北条早雲!

・・・どちらかというとSFですな、まぁ好意的に見ればパロディとも取れますが悪意を持てば壮大なパクリとも言えますね。双方タイガーを自称ししかも虎の名に恥じない勇猛さと知略を所有していたみたいなので話としては面白くなりそうです。距離的に問題がありそうですがイエスキリストの墓が青森県にあったりユーラシア大陸を席巻したのが源義経だったとか色々な伝説を鑑みるに多少の距離など問題では無いと思われます。しかも世界一しぶとい民族であるイギリス人の中でも奸物のトップランカーであるリチャード3世です、純朴な日本人をなびかせるくらいイージーな事でしょう。

小田原城主にたいする友達作戦(豪華なプレゼントを送付)を抜かりなく展開していたリチャード3世は今までの贈り物のお返しと言わんばかりに城を奪取せしめんと今夜決行される巧緻に満ちた奇襲作戦の開始を軍勢に宣言するのである。

第二幕 第三章 広場

リチャード3世 :「敵は明日から宿無しになる事も知らずに宴を開催している、諸君の任務は何だ?」

武将1    :「私の勢子部隊は山に火をつけて大騒ぎの後突撃します」

武将2    :「私の牛部隊は城に接近した後、山に火の手があがれば松明に点火し城に前進します」

武将3    :「私のニンジャ部隊は城内に混乱を引き起こし、城主を逮捕します」

リチャード3世 :「英国流の戦いというものを日本人に伝授してやるぞ、訓練どうりに進めろ、Havoc!」

サムライ達  :「Havoc! forward ho!」

なんか・・・面白くないですな・・戯曲は駄目だどうやっても模倣になるし・・・脳内からの抜粋ポイントを変えたところでたいして変わらないでしょう。どうせならちょっと長文になりますが第一幕第五章のナンパで大逆転辺りを抜粋すれば良かったかもとかちょっと失敗ですな。

まぁグロスター公の話の続きはもう少し煮詰めてから(なにしろ思いついたのを書いてるだけなので)再開することにして

別の分野にも挑戦するのがよいかも、若いメカニックにありがちな出来事で初級整備詩はどうだろう

組み上げた ボルトやナットが 余ってる

こっそりと なめたねじ穴 ヘリサート

付けてから 気づくタイヤの ローテート(回転方向)

これなら結構思いつくな・・   怒られて 焦って組んで やり直し

ふむ、その他色々出来そうなのですが残念な事に上記はクリエートって感じでは決してないようです、創造とは新たな価値を生み出す事であると思われるのでこの程度の作品?ではクリエータークラブから追放ですな。お次は小説かな、ひょっとすると小説というのは大変自由度の高い表現方法なのかも知れません、時空を自在に操れるからです、空海やそれこそリチャード3世とか織田信長のような超個性派とさらに異星人を同時代にしかも至近距離で活動させる事も可能なのであります。それらはファンタジーと分類される事でしょう。

最初のほうでニュートンさんを連呼したのですが、書いてる途中で出てきた空海!この人も世界レベルの天才であり語学に長け投資家としては恐らく世界一だと思われます。何しろ20年分の留学費用を2年で使うという物凄い事をやってのけその時獲得した知的財産は1200年近くたった今も高野山にあってしかも今後もあり続けると思われるからであります。それならば空海の法力をメインに据えたファンタジー作品が面白いかも知れません、西洋の魔法はショットガンのように近距離でしか通用しないようですが(実は知らないのです)宇宙の深淵を探求する密教は大陸間弾道弾のように遠距離も余裕でしょう(すみません結構適当にちらりと読んだだけです)、歴史上珍しくも東洋文明の勝ち目が見えてきました、それで弘法大師の活躍していた時代のEUの状況をネットで閲覧してみたら暗黒時代だったそうです。

・・・流石空海といったところでしょうか、平安時代という牧歌的な響きのある言葉で表される日本に対してワールドパワーはシビルウォー真っ盛りで暗黒です、きっと夷敵逃散の加持祈祷が相当効いたとみえますね、やはり弘法大師を主人公にした物語を創作せざるを得ないでしょう。

ただ、残念な事が一つ以上あるのです

天才の人生を凡人が記述するというのはこれ以上壊滅的で悲惨な事は無いのであります。。。従って私の頭脳には無理な相談だというわけなのであります。

というわけで、知的水準をググッと下げてニンジャなどなら辻褄を合わせる事が可能かも知れません、もっとも潜入工作員をやってのけるニンジャはスマートな頭脳が必須かも知れませんが.

ところがここでも問題発生なのです、これは多分に国民性の問題かと思われるのですが。。多分アメリカやヨーロッパの人なら退役したら私はスパイでした、こんな作戦に参加しました手口はあれこれです等と回顧録を書いたりするのでしょうが、古き良き時代の日本人工作員は作戦内容や装備一式等の記録は墓場まで持っていくという矜持があるようでしてニンジャの実際の勤務内容等は殆ど全て闇に包まれているようであります。でも興味があるのです、雇い主に対する忠誠心など微塵も無く報酬のみで動く孤独なフリーランサーであるニンジャと江戸政府の公儀隠密とのとても静かで決してニュースに出る事のない出来事なら創作可能だと思われます。

それでは粗筋から

各地に潜伏し雌伏を余儀なくされている豊臣政権の残党は内通者等の裏切り行為により次々と徳川幕府の官憲に逮捕されている状況で組織が潰えたとしても一矢報いようとフリーランスのニンジャを雇う事にした。超高額の報酬で結ばれた契約内容は将軍の暗殺、野干と名乗るニンジャは公開情報を集めて将軍の調査を開始する。豊臣残党組織が一切の活動をやめたのを怪しんだ公儀隠密は組織の一人を逮捕して野干という生国年齢人相不明の謎に包まれたニンジャの存在とその恐るべき目的を知ることとなる。

幕府官憲と公儀隠密の捜査網をかわしながら年に一度だけ公衆の面前に将軍が姿を現すパレードの日を暗殺決行日と決めている野干は特注火縄銃や偽の身分証を調達しながらひたひたと江戸に接近していくのである。

パレード当日、巧みな変装で封鎖網を突破した野干は狙撃ポイントに着いて杖に偽装していた火縄銃を組み立て公衆に向けて挨拶をしている将軍の頭に照準を合わせてゆっくりと引き金を引いた。

野干の誤算は関東人の習慣を知らなかった、それは・・・

完全にパクリやんけ!と罵声を浴びそうですが私は原作者に最大級の敬意を込めてリメイクバージョンと宣言するのであります。

さて

 

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歴史的時間軸から見れば最近のニンジャ(のエンジン)です、オドメーターが三周くらいしているそうなのでもう一周したら月面に到着する計算になります、なんとご苦労な事なのでしょうか。それになんて頑丈なエンジンなんだろうと驚嘆の思いもあります、当のオートバイの持ち主に聞いた話なのですが当時のカワサキの設計者達は大切なのはクランクシャフトだ、という設計哲学があったそうです。なるほど平成元年から走り続けて今も通勤の足として活躍するにはヤワなエンジンでは務まりません、今現在から見れば重くて無駄の多いと思われるパワーパックなのですが、丈夫で長持ちというのは素晴らしい性能だと言っても良いでしょう。

とはいえ、流石にヤレてきています

長い間連れ添ってきたオートバイをこれからどうするのか?選択支はたった二つ、暇をやるか性根を入れて修理するかなのです。そしてそれは果たして文学になるのか?天才作曲家ならパーツカタログに書かれている部品の名称を並べて作曲するという離れ業をやってのけるでしょうがそもそも楽譜の読めない私には不可能なことであります。

補修部品がある限り乗り続けるという乗り手の心境こそ文学の題材になり得るかものかも知れません、そしてそれら旧車乗りにピッタリな詩の一篇は

”苦も楽も平然と受け止め、決して挫ける事のない陽気な心に幸いあれ”といったところでしょうか

今回引き出せた考察としては私には創作するという才能は残念ながら持ち合わせていないという事に尽きるのであります。考えて見れば読書といえばサービスマニュアルが大半を占めているわけでして・・・

 

 

 

 

 

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